(あきた町村時報平成23年1月号より抜粋)




 新年を迎えた。気概を新たにし、自信と誇りをもって地域の再生振興に努める年でありたい。山積する課題に挑み、一歩でも二歩でも着実に前進する年でもありたい。私たちはその責務を担う覚悟を新たにしたい。
 政治も経済も、そして国民生活は閉塞感が蔓延している。政治が二流でも経済が大丈夫とうそぶいた時代はいつのことだったか。日本の劣化は続き、今や危機的状況に陥った。期待とは裏腹に政権の交代はこの閉塞状況を打開できなかった。誤った政治公約とゆがんだ政治主導の当然の帰結だ。今こそ政治が一流でなければならないのに…。
 私たち自治体を取り巻く環境はスピードを加える人口減、高齢化、少子化、行政改革、産業振興など依然として同じ課題を抱えている。加えて医療の崩壊や唐突なTPP問題など新たな難題が浮上した。財政難の中で生活環境、インフラの整備は一定のレベルには達したが、次代の成長の核を探しあぐねていることも事実だ。
 いずれも難題で一筋縄ではいかないが、英知を発揮し、小さな一歩であっても自ら踏み出したい。町村会はその中核として各方面への政策提言や実践の集団でありたいと願っている。混迷の時こそ、町村経営の経験や知識を生かし、住民が安心して生活できるよう全力を傾注しよう。自治体こそ展望を拓く先駆者との誇りをもって課題解決に取り組んで行こうではないか。



秋田県町村会長  齋 藤 正 寧
(南秋田郡井川町長)

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